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奈良の歩き方新提案 奈良盆地周遊型ウォークルート

葛城市のウォークルート概要

葛城山・二上山麓の美しい自然と歴史遺産を存分に楽しめるルートです。葛城市南部の葛木坐火雷神社(かつらぎにいますほのいかづちじんじゃ)から葛城山麓公園を通り、奈良盆地の雄大なパノラマを眺めながら、新・道の駅(平成28年完成予定)から東へ向かい、大和高田市に入ります。そして、日本最古の官道である竹内街道から再び葛城市に戻り、松尾芭蕉や司馬遼太郎も通ったされる道を歩きながら、中将姫伝説で有名な當麻寺・石光寺を通ります。最後は、二上山ふるさと公園と道の駅・當麻の家でひとやすみしてから、香芝市へ。悠久の歴史ロマンと緑豊かな大自然を満喫できるルートをお楽しみください。

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御所市境〜大和高田市境まで約8.5km、高低差約125m
大和高田市境〜香芝市境まで約6.5km、高低差約40m

葛城パート見所ガイド

葛木坐雷神社

旧忍海郡14ヶ村の総鎮守社。音楽の神様(天香具山彦尊)としても知られ、正月にはフルートや尺八など奉納演奏が行われます。周りは県天然記念物に指定されているイチイガシが群生し、奈良県指定史跡の笛吹神社古墳もあります。また拝殿下の境内には、日露戦争の記念のロシア製「加農攻守城砲」が置かれています。

【住所】 葛城市笛吹448
【TEL】 0745-62-5024

布施氏の氏寺。奈良時代のはじめ、行基が創建したと伝えられています。かつては文徳天皇の勅願寺として栄えたが、兵火にかかり本堂を残して消失しました。桧一木造りの十一面観音立像が国の重要文化財に指定されており、毎年4月中旬に「薬師お会式」がとりおこなわれます。地元区長が管理しており、拝観には事前に商工観光課(0745-48-2811)まで連絡が必要です。

【住所】 葛城市寺口706
【TEL】 0745-48-2811(葛城市商工観光課)

条願時

奈良時代の僧、行基菩薩によって開山された、浄土宗「布施山 浄願寺」は、昔から修験道の聖地として知られる葛城山の麓にあり、1200年余りの長い歴史とともに、「子宝に霊験あらたか」な古寺、通称「子授け寺」としてその名を全国に知られています。日本国内は勿論、海外からも子授け祈願に夫婦が訪れます。平成21年には「癒しの庭園」が完成し、季節によって色とりどりの花が楽しめます。

【住所】 葛城市寺口1170
【TEL】 0745-69-5601

長尾神社

御祭神は水光姫命と白雲別命。 創建は明らかではないが、平安時代の書物である「三代実録」や「延喜式」神名帳にも記載される葛下郡の式内社で、古い歴史を持つ神社です。長尾の地は竹内街道や長尾街道などの主要な街道が集まり交差する、交通の要衝であることから、この街道を行き交う人々の守護神、いわゆる交通安全の神様としても、厚く信仰されています。

【住所】 葛城市長尾471
【TEL】 0745-48-3018

竹内街道

大阪府堺市から東へ向かい、二上山の南麓・竹内峠を越えて、長尾神社付近に至る約26kmの街道で、推古天皇21年に開通した飛鳥の都と難波を結ぶ、日本最古の官道。沿道には古社寺や旧跡が多く、かつては旅人を泊めるための宿場町として栄えました。松尾芭蕉が訪れた地として有名で、沿道の綿弓塚には芭蕉の歌碑が建立されており、俳人の憩いの場となっています。また司馬遼太郎氏の母の実家が竹内にあったため、氏は幼少期をこの地で過ごしました。著書『街道をゆく』の中でも竹内街道のことを語っています。

【住所】 -
【TEL】 -

綿弓塚

松尾芭蕉が門人・苗村千里の旧里である竹内に宿泊した時に詠んだ句を記念し、1809年に建てられた句碑。句碑の建つ庭と近くの民家を整備して休憩所とし、芭蕉の資料や司馬遼太郎氏の色紙などが置かれています。芭蕉は、1684年に竹内を訪れ、當麻寺に参詣して諸仏を拝んだと言われています。その後も度々この地を訪れ、孝女伊麻にも会ったことが分かっています。さまざまな句を残し、中でも「綿弓や 琵琶になぐさむ 竹の奥」という俳句は有名です。

【住所】 葛城市竹内604
【TEL】 0745-48-2811(葛城市商工観光課)

當麻寺

當麻寺の歴史は、612年に創建された寺を當麻国見が現在の場所に遷造したことからはじまります。7世紀に中将姫が極楽浄土を願う思いによって織り現したと言われる當麻曼荼羅は當麻寺本堂の本尊として伝わっています。東塔西塔などの国宝を8件、日本最古の石灯籠、梵鐘などの重要文化財を28件所蔵しており、日本国内でもひとつの寺でこれほどの数が集まっている場所はほとんどなく、「文化財の宝庫」としてその名をとどろかせている。4月~5月はぼたんの見ごろで、5月14日の當麻寺練供養は多くの見物客で賑わいます。

【住所】 葛城市當麻1263
【TEL】 (奥 院)0745-48-2008  (護念院)0745-48-2004
    (西南院)0745-48-2202  (中之坊)0745-48-2001

中将姫墓塔

當麻寺北門近くの共同墓地に建つ、花崗岩で作られた十三重石塔。中将姫は、當麻曼荼羅(西方極楽浄土のようすなどを表した図。)を一晩で織り上げことで知られており、現世浄土の教えを説き続け、29歳の春に生きながら極楽浄土へ成仏したと伝えられています。5月14日の當麻寺練供養は、これを劇的に再現したもので、現在でも極楽浄土に旅立った中将姫をしのぶ人があとを絶ちません。

【住所】 葛城市當麻
【TEL】 0745-48-2811(葛城市観光協会)

石光寺

中将姫が當麻曼荼羅を織るための蓮糸を染めたとされる染の井(そめのい)という井戸が境内に存在しています。また牡丹の名所としても知られ、春牡丹(4月下旬~5月初旬)や寒牡丹の開花期(11月下旬~1月下旬)には、多くの花見客で賑わいを見せます。趣のあるこの寺へ足を運んだ文人も多く、与謝野鉄幹・晶子夫妻の文学碑が庭園内に建てられています。

【住所】 葛城市染野387
【TEL】 0745-48-2031


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