源信は、比叡山横川の恵心院に住まいしたことから「恵心僧都」と呼ばれた天台宗の高僧です。日本における浄土思想の原点ともいえる「往生要集」を著し、極楽往生するためには一心に念仏を唱える以外に方法はないと説いて浄土教の礎を確立させるとともに後世の文学思想にも多大な影響を与えました。その源信の生誕地伝承があり、毎年7月10日の恵心忌には盛大に法要が営まれます。また、安楽往生の「ポックリさん」として親しまれ、全国から参拝者があります。寺宝に、鎌倉中期の「絹本著色阿弥陀聖衆来迎図と常盤寺の客仏で平安中期の大日如来坐像があり、共に重要文化財です。
【住所】 香芝市良福寺361
【TEL】 0745-76-5561