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第5回 10月16日(土)


13:00~17:00 地域づくりの取り組み

            講師:大和まちづくりネットワーク 裏 宗久 会長

 

 本日は基現地講座として、大宇陀へ行って参りました。
 薬屋・歯科医院として使われていた建物を改修した、まちづくりセンター「千軒舎」にて、「大宇陀の歴史とまちづくり」と題し、裏会長にご講義いただきました。
 宇陀松山におけるまちの背景、歴史から現在のまちおこしに至るまで、幅広くお話いただき、この町が宮廷の狩場から城下町を経て、地方行政の中心地へと移り変わっていった様子がよく分かりました。



  

1時間程ご講義いただいた後、まちあるきに出かけました。
重要伝統的建造物群保存地区に制定されている松山地区には、伝統的町家の屋敷構えが多く見られ、玄関が2つある家も多く見られました(直接座敷に行ける玄関で、「座敷玄関」と呼ぶそうです)。
 また、当時狭い道路に大きなバスが通るために工夫された、道に沿った短い軒も印象的でした。
 歩きながら、裏会長が丁寧に説明をしてくださるので、見た風景と共に知識も養われ、大変充実したまちあるきとなりました。 



  

 薬屋・呉服屋・病院など、ぱっと見ただけではそうと分からない建物が多く、驚きの連続でした。
 千軒舎から北に向かって歩き、黒門でUターンしました。現役で活躍している町家から一歩裏に入れば、現代風の家や空き屋も多数混在しており、まちなみ保存の難しさも感じました。
 当日は「華小路」というイベントもやっており、色鮮やかなダリアで華やかになった小径が、とてもきれいでした。
 ※奈良県はダリアの球根生産量が日本一で、その名産地が宇陀にあります。球根の為に不要となる花を使って絵を描く「華小路」は昨年から始まりました。

 2時間ほどのまちあるきの後、千軒舎に戻って意見交換会を行いました。みなさん、様々な視点でまちを見ているなぁと感心いたしました。



 事務局のつぶやき・・・

 本日は少し曇ってはいたものの、まちあるきに最適な日和ではなかったでしょうか?
 それにしてもすっかり秋めいて、夕方は少し肌寒いくらいでしたね。
   
 事務局では、事前にまちを下見に行ったのですが、本日塾生のみなさんと共に歩き、前回気づかなかった町家の工夫や、細かい装飾なども発見し、仕事を忘れて写真を撮りまくってしまいました(^^;  

 歴史的街並みの残る地区は、観光で行く分には「いいなぁこんな所に住みたいなぁ」と思うのですが、実際そこに住む人々にとってみれば、自分たちの日常生活の場であり、そこに外部からの人々がガヤガヤと入ってきて生活空間を犯されるようなことがあれば、迷惑でしかないですよね。裏会長の「まだ、『観光地』にはしたくないんですよ」と言う言葉に重みを感じ、地域づくりと観光地化の狭間にその難しさを感じました。

 左の写真は、私の一番のお気に入りの建物です。病院にはあまり縁のない私ですが、近くにこんな病院があったら喜んで通うのになぁ・・・と思ってしまいました(笑)
 次回は10/30(土)に県立大学で開催します。寒くなってきましたが、風邪などには、くれぐれもお気を付けください。
 グループワークの方も計画的に進めていってくださいね☆
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