親子でかんがえる 地域でのささえあい

いま住んでいるまちで、大きな地震や火事がおきたとき、みなさんはどうしますか?
「安全なところへ急いで逃げる」「大きな声で、助けを呼ぶ」「テレビやラジオで、情報を集める」など、どれも大切なことです。
私たちは安全を守るために、いろいろな行動をとる必要があります。

実は、みなさんの周りには、こういった行動が「自分ひとりではできない」という人が、たくさんいます。
お年寄りや体の不自由な人たち、小さなお子さんのいるお母さん…。
みなさんのご家族や知り合いの中にも、そういう人があるかもしれません。

そんな中、災害がおきたとき、みんなが無事に助かるためには、一人ひとりの、日ごろからの「支え合い」が大切です。

避難イメージ

災害が起こったら

少年 最近、地しんや台風のニュースが多いね。災害が起きたときは、どうなるか、わからないなぁ。
男性 うん、災害時には、ふだんでは考えられない問題や、大変なことが起きるからね。自分の安全は自分で守るのは一番大事だけど、近所で困っている人たちの力になりたい、とがんばるのは、すばらしいことなんだよ。
少女 そうね、隣のおばあちゃんは車イスにのってるけど、自分で逃げられるのかしら?
男性 災害の時、ひとりでは逃げられない人は、近くに住んでいる人が避難所に連れていかないといけないね。
少年 向かいのおじいちゃんは元気で避難はできるけど、耳が遠いよ。
男性 災害の時大事なのは必要な情報を伝えることや情報をもとに避難の判断をすることだね。
少年 耳の不自由な人には、避難して下さいって紙に書いて見せればいいんだね。
少女 Faxでもいいかもしれないわ。
男性 あと、ふだん会っている時は分からないけど、むずかしい病気などで、支援がいる人もいるんだよ。
少女 いろいろな人が私たちのまちにいるから、私たちのできることは支援したいな。
男性 どこにどんな人がいるのか、地図になっていればすぐに助けに行けるよ。避難所の位置や、通りやすい道もかいてあれば避難も楽だね。
少年 避難所に行っても、名簿があれば、だれがきてないかすぐにわかるよね。
男性 日ごろから、家族や友だち、ご近所の人たちと支え合いを大切にしていれば、避難するときに、この人にはこんな支援が必要ですというのを、災害がおこる前から整理しておくと支援がスムーズだよ。

避難所では

少女 避難所についたら、お年寄りの人とか障がいのある人はどうするのかしら。
男性 薬が必要な人や、車イスがいる人もいるし、避難してからの生活を支えるのも大事なことだよ。
少年 避難したらおしまいじゃないの?
男性 避難所では、トイレなんかがバリアフリーでないと使えない人もいるし、会話ができなかったり、目や耳が不自由な人は情報を伝えてないとわからないね。
男性 お年寄りや障がい者、赤ちゃん、妊婦さん、外国人などの、災害の時、支援が必要な人を、災害時要援護者というんだよ。
少女 私たちでも、できることは、手伝っていいのね。
男性 災害時要援護者の人たちには、日ごろからお手伝いできることもあるよ。
少年 今からぼくにも何かできそうな気がしてきた。隣のおばあちゃんのゴミ出しのお手伝いをしてみるよ。
男性 ふだんから「ささえあい」を心がけて支え合いをがんばってゆけば、災害のときに大きな力となるのはもちろんだけど、この先、このまちが、とてもすみやすくなると思うよ。
少女 私たちのまちは私たちが支え合うのね。
男性 そう、ふだんから、まちの人たちが支え合って生きていくと、いろいろな困ったことがなくなっていくよ。
少女少年 みんなが支えを心がけていけば、みんなが幸せになれるんだね!ぼくたちも、できることから、がんばって始めてみるよ。
保護者の方々へ
このページは、災害時要援護者支援の根底にある「支え合い」の精神について、その大切さを伝えるものです。子どもたちに災害時の支援活動を強要するものではありませんので、ご理解くださいませ。
他者を思いやり、支え合いの心を持つことは、災害・緊急時のみならず、日常生活での行動やコミュニケーションにおいても非常に大切なことと考えております。ぜひお子様と一緒にご覧頂き、「誰かの力になること」の喜びや意義を教えて頂きたいと思います。
高齢者や身障者、困っている人たちの力になろうとする、優しい心が子どもたちに育ってゆけば、これ以上のことはありません。