この植栽計画によって、眺望と自然を活かした観光スポットとして新たな魅力が生まれたと思います。交通のアクセスも良く、山頂まで歩いても40分程度。参道も歩きやすく整備されていますので、スニーカーなどの軽装でも気軽に登れるのが魅力です。
山頂にある3つの展望デッキも整備し、西側の展望デッキは、恋人たちが永遠の愛を誓う場所として「誓いのテラスSORANI」と名づけられ、「悠久の鐘」を設置。たくさんの若いカップルが訪れるようになりました。「誓いのテラスSORANI」のデザインは奈良芸術短期大学の皆さんが、「悠久の鐘」の制作は奈良県立王寺工業高等学校の皆さんが手がけてくれるなど、地元官民学が一体となって取り組んだという点においても非常に価値のある事業だと思います。メディアにも数多く取り上げられるなど注目が高まっており、これからも新しいアイデアを取り入れながら、観光スポットとしての魅力をさらに高めていきたいと思います。

［薮内さん］
阪神・淡路大震災の翌年、ボランティアの講座で知り合い、王寺町で何かやろうと始まったのが「かよう会」です。メンバーは13名で、月に2回、明神山の参道の清掃活動を行っています。
［金丸さん］
朝の9時半頃から2時間くらい、ゆっくりと参道を登りながら清掃活動をやっています。私は毎日登っていますが、ちょうど良い運動になりますね（笑）。整備する前は樹木が鬱蒼としていましたが、新しい展望台もできて、かなり変わりました。
［薮内さん］
山頂の公園が綺麗になって、ご夫婦やカップルで登られる方が増えました。ご高齢の方もお見かけします。
［井村さん］
参道は木陰が多くて涼しいので、夏でも登りやすく、週末はご家族連れも多いですよ。
［金丸さん］
アスレチッックなど子どもの遊べる施設ができると、ご家族連れがもっと増えるんじゃないかな。
［井村さん］
明神山が子どもたちの笑い声でいっぱいになるといいなと思います。