レポート記事

2017.11.22

名古屋の新スポット「グローバルゲート」に、全国初!吉野スギの天然木シートを使った店舗が登場

JR名古屋駅南側の再開発地区「ささしまライブ24」に、複合施設「グローバルゲート」が誕生。

地上36階建て高層タワーと17階建て高層ビルに続いて、4階建ての低層棟と高層タワー5階部分の商業施設が開業。2017年10月5日(木)にグランドオープンしました。商業施設のコンセプトは「GREEN STYLE」。自然と季節を身近に感じられる場所として、低層棟の屋上には庭園や農園がある開放的な空間が広がります。

ナチュラルテイストな店舗が多数登場する中、名古屋エリアへの初出店が21店舗あり、そのひとつが奈良県生駒郡斑鳩町に本店がある「益久染織研究所」。手つむぎの糸によるコットン製品などを販売する、天然素材にこだわる店の内装には、吉野スギの天然木シート『YOSHINOSUGI』が使われています。

自然由来のモノと暮らせるアイテムを販売する「益久染織研究所」らしい空間

「益久染織研究所」の代表的な商品は、究極のコットン、自然栽培綿を手つむぎした、軽い糸。その糸を使った、蒸れず冷えずのソックス、タオルや化粧おとしといった自然の風合いを感じさせる製品が人気です。こだわりのコットンは、今まで一度も農薬や肥料を使ったことのない大地で育てられているとのこと。

創業者の廣田益久さんは、最近の主流ともいえる効率を追求したモノづくりではなく、充分過ぎるほどの時間と手間をかけて手づくりをしながら、自然の“循環”のルールを守るモノづくりを大事にしています。だからこそ、店舗の内装にもこだわり、店内には吉野材を使った大きなテーブルや棚が置かれています。さらに注目したいのは壁面。木の温もりを感じるやさしい空間、自然を感じる雰囲気にひと役買っているのが、吉野スギの天然木シート『YOSHINOSUGI』です。グローバルゲートの開発プランナーであり、益久染織研究所の店舗内デザインなどを手がけた担当者が、商業施設でも使える吉野スギを探している時に、奈良の仕事でつながった人を介して出会ったという内装用シートです。

さまざまな施設の内装に使える吉野スギを使った天然木シートの良さ

吉野スギの天然木シート『YOSHINOSUGI』を販売しているのは、奈良県吉野郡川上村にある吉野かわかみ社中。500年の歴史がある吉野林業を次の500年へとつなぐために設立された組織です。日本三大人工美林として有名な上質の高級木材・吉野スギは、香りが良く大変美しい木材ですが、海外からの安価な木材や集成材などが増えた今、その需要は減っており、時代に合った利用価値を見出してきたといいます。例えば、公共施設や商業施設の内装に使ってもらうこと。しかし、そういった施設に使うには、不燃素材でなければならないという壁がありました。さらには、木の性質上、曲線をつくりにくいなど、他の素材に比べて使い勝手の悪さを取り上げられ、諦めてきたといいます。

しかし、吉野かわかみ社中の担当者が「吉野材を使いやすく、商業施設にも使える壁材にできないか」と考えていた時、木材の有効利用を目指して世界最薄水準の極薄シートを製造する会社と出会い、2017年春に完成したのが、長年の願いを叶える吉野スギの天然木シート『YOSHINOSUGI』です。 天然の吉野スギが、薄さ0.3mm程度のシートとなり、不燃・準不燃で折り曲げも可能に。クロス感覚で使えることで施工費のコストダウンにつながり、木材とは違いリフォームも簡単にできます。何より、樹齢200年生の吉野スギを使うので、香りの良さもあり、木目が綺麗。柾目か板目を選ぶこともできるので、その空間の雰囲気に合うように仕上げられます。

「益久染織研究所」で使用されているシートは柾目。ストライプのように見えて少しモダンなイメージに。さすが吉野スギの上質な美しさは見惚れてしまうほどです。

吉野材を使ったさまざまなプロダクトも販売中

「益久染織研究所グローバルゲートささしま店」には、同じ自然由来の歴史的価値の高い奈良県産の商品として、吉野材を使うさまざまなプロダクトも販売されています。吉野ヒノキのカッティングボードや、吉野スギのランチョンボードといった雑貨の数々は、見ているだけでも心が落ち着きます。

本当に良いものだからこそ触れてほしい、奈良の木。『YOSHINOSUGI』を筆頭に、これからの時代に合う吉野スギや吉野ヒノキの新しいカタチに期待が膨らみます。まずは、名古屋のグローバルゲート2階「益久染織研究所」を訪れて、その良さを体感してください。

INFORMATION

益久染織研究所 グローバルゲートささしま店

住所 〒453-6101
愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 2F 202
電話 052-485-8568
URL http://www.mashisa.jp/

取材・文:土井淑子

写真:高見尊裕

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