レポート記事

2017.12.18

【レポート】奈良県×代官山蔦屋書店コラボイベント、奈良の木に包まれた空間でのスギバイオリン演奏会やDIYワークショップで連日大盛況に!

東京都・代官山蔦屋書店で<『奈良の木』のあるくらし〜森からの贈り物〜>が11月1日(水)〜11月19日(日)まで開催されました。期間中には書店内の各セクションにて奈良県と代官山蔦屋書店がコラボしたオリジナルプロダクトが販売。開催後半には品薄になっているプロダクトもありました。訪れたお客様のなかでも特に外国の方からの反応が良く、売り切れるプロダクトも多々あり大好評だった様子です。

  • 2号館1階 アートフロア
  • 3号館1階 料理フロア
  • 1号館1階 人文フロア
  • 3号館1階 文具フロア
  • 2号館1階 建築・デザインフロア
  • 1号館2階 映像フロア

11月16日(木)〜19日(日)には代官山蔦屋書店がさらに奈良の木一色に染まりました。多目的スペース「GARDEN GALLERY」内にて、早稲田大学建築学科の学生たちがデザイン・設計した、奈良の木を使った『木質空間』が登場。『木質空間』内では、吉野スギと日本酒の繋がりを紹介したパネルと酒樽の展示、奈良の地酒の飲み比べ、奈良の特産品の販売が行われ、子どもたちが遊べる『木の玉プール』も設置。突如現れた巨大な癒しスペースに、代官山蔦屋書店を行き交う人々が思わず立ち寄り、さまざまな“奈良の木にまつわるかたち”と触れ合っていました。

11月16日(木)〜19日(日)にはイベントやワークショップも連日開催。特別な4日間の初日を盛りあげたのはバイオリン奏者・内田果樹(うちだかんな)さんによる樹齢約270年の吉野スギで製作された『スギバイオリン』の演奏会。通常のバイオリンとの比較演奏なども行われ、華やかで美しい音色が『木質空間』に広がっていました。

同日晩には奈良県川上村の「樽丸職人」春増薰氏と、静岡の若手職人グループ<するがクリエイティブ>代表を務める「挽き物師」百瀬聡文氏によるトークセッションも開催。百瀬氏は、ふだんは外国産の木材でプロダクトを製作しているそうですが、今回の企画を受けて、初めて奈良県産のヒノキを使った作品づくりに挑戦したとのこと。春増氏が考える伝統技巧の伝承の大切さや、スケートボード型の二輪挿しの製作を通じて百瀬氏が感じた奈良の木の魅力などが語られました。

  • 春増薰氏(左)、百瀬聡文氏(右)

17日(金)に行われたトークセッションは、清酒発祥の地、奈良の蔵元「美吉野醸造」杜氏・橋本晃明氏と東京の人気パン屋「365日」オーナー杉窪章匡氏が登壇。今回のイベント期間中、橋本氏の造った銘酒「花巴」を使い、杉窪氏が和食に合うパン 「大和のパン」を作り販売。2人のコラボレーションによって生まれたパンの製造工程や、同じ“発酵”というプロセスを用いる清酒造りとパン造りの違いについてトークが繰り広げられました。

  • 杉窪章匡氏(左)、橋本晃明氏(右)

18日(土)には早稲田大学教授で建築家の古谷誠章氏が司会進行役を務め、荒井正吾奈良県知事と愛媛大学客員教授・村尾行一氏の三者によるトークセッションが開催。吉野材を使った建築デザインを多数生み出してきた古谷氏、ヨーロッパの森林経営の研究をしている村尾氏、そして『スギバイオリン』製作や首都圏への販路開拓など、奈良の木の利用促進に向けたさまざまな施策を打ち出している荒井正吾奈良県知事、三者の視点から日本の林業の過去・現在・未来について語られました。トーク終盤では、就学前からの木育の実現や、エコロジカル且つエコノミカルなビジネスモデルの構築、森林業の普及と担い手の育成など、近い未来で実現していくべき対策が議論され、それぞれの実現に期待が高まるかたちでスペシャルなトークセッションが終わりを迎えました。

  • 荒井正吾奈良県知事(左)、村尾行一氏(中央)、古谷誠章氏(右)

18日(土)、19日(日)にはバターナイフや木琴を作るワークショップも開催。『木質空間』で行われていたこともあり、軽く見学しているうちに自然とワークショップに参加していく方も。突然せんとくんも参加するサプライズもあり、期間中特ににぎわいを見せていました。

大盛況で幕を閉じた<『奈良の木』のあるくらし〜森からの贈り物〜>。多くの人々の五感を刺激し、奈良の木の魅力を存分に感じていただくことができた19日間になったのではないでしょうか。

取材・文:山根由佳

写真:大石隼人/編集部

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