レポート記事

2019.02.22

KITTE丸の内にて奈良の木イベントが開催!木の玉プールやワークショップで連日大盛況!

1月25日(金)~27日(日)の3日間、日本郵便が手がける東京・丸の内の商業施設KITTEのイベントスペースで、<奈良の木∞すこやかな暮らし>が開催されました。

<奈良の木∞すこやかな暮らし>は、奈良の木の歴史や魅力を伝えるトークショーのほか、実際に様々な木製品に触れることを通して、奈良の木の魅力を体感できるPRイベント。テーブルや椅子といった家具だけでなく、奈良の木を使った雑貨も取り揃えられ、気軽にはじめられる「奈良の木」との生活が提案されています。会場では奈良の木の健康効果を科学的に証明する研究結果も掲示され、職人が手をかけることにより年輪幅が均一で密度が高く、木目も美しい直線へと成長する吉野スギや吉野ヒノキの魅力を、様々な角度から楽しむための企画が用意されました。

KITTE1階アトリウムに設けられた特設会場は、全体のデザインを早稲田大学古谷誠章研究室で建築を学ぶ学生たちが担当。建築材として使用される奈良県産のスギやヒノキの柱を組んで、中央から徐々に高さを調節して設置することでモダンな雰囲気が生まれています。

開催2日目となったこの日、会場中央に設営された「奈良の木ステージ」では、バイオリニスト・島岡万理子さんによる、樹齢約270年の吉野スギで製作した『スギバイオリン』の演奏がスタート。エルガーの「愛の挨拶」などの名曲の演奏とともに、一般的なバイオリンとの弾き比べを通してスギバイオリンならではの音色を伝えたり、スペシャルゲストとして登壇した奈良県のゆるキャラ「せんとくん」とのデュエットを披露するなど会場を盛り上げました。

販売スペースには奈良の木を使った製品がずらり。奈良県在住の職人/アーティストによる木工品やプロダクトが多数取り揃えられています。作家によって個性も様々で、吉野スギや吉野ヒノキと伝統工芸の吉野手漉き和紙を素材として組み合わせた「あかり工房 吉野」のランプシェードや、「Ch Style」が手がける吉野スギの透かし彫りや曲げ木の技術を駆使して作る「杉灯り」といったアイテムの他、小さい子どもたちが喜ぶ木製玩具・雑貨ブランド「esora」、100%自然素材にこだわったバスハーブや無添加石鹸を展開する「jiwajiwa」の商品など、日常生活にポイントとして取り入れられるアイテムも多く並んでいました。

  • ▲ワークショップにも登場した「あかり工房吉野」のランプシェード。0.1ミリ程度に薄く削った吉野ヒノキや吉野スギと吉野手漉き和紙を使用することで、穏やかで優しい光が生まれます
  • ▲一点ずつ手作業で作業され、すべての工程を作家自身の手作業でまかなっている「Ch Style」の「杉灯り」。吉野スギならではの綺麗な木目を生かした製品。
  • ▲木製玩具・雑貨ブランド「esora」。玩具は小さな子どもが安心して使えるよう、塗装には食品衛生試験に適合したドイツの自然塗料と日本の水系塗料を使用
  • ▲「jiwajiwa」のバスハーブは無農薬/無化学肥料で栽培された奈良県産の植物を使用。「吉野ひのき」「柿の葉・甘茶」「ゆず・レモングラス」「よもぎ・大和当帰葉」など種類も多数
  • 吉辰商店/吉野杉箸
  • 下市木工舎「市-ichi-」/小物・キッチンツール
  • 白い犬~Anjing Putih~/吉野杉 癒しのリンゴ
  • 白い犬~Anjing Putih~/杉と桧の一輪挿し

販売スペースには実際に製品を制作した一部の作家が在中し、作家自ら購入を検討する方々の質問に答える場面も。作家と来場者との豊かな交流が生まれます。

東京駅からの通行客も多く訪れる入口周辺には、奈良県の地酒や、地元ならではの味を集めたマルシェも展開。家具やインテリアだけでなく、味覚でも奈良の魅力を伝えます。

また、「健康・遊びのスペース」には、奈良の木を使った「木の玉プール」や、会場でひときわ目を惹く巨大な「奈良の木健康ベンチ」を設置。このスペースでは奈良県の東吉野村を拠点に活動するプロダクトデザインレーベル「A4/エーヨン」による吉野スギと吉野ヒノキの積み木「tumi-isi」も体験可能で、子どもたちが興味津々で挑戦していました。

来場者へのノベルティとして用意された吉野ヒノキを使用した「自分で作るカスタネット」も大人気。イベント会場内に設置されたスペースで、スタッフのレクチャーを受けながら多くの方が自分だけのオリジナルカスタネットづくりを楽しんでいました。

このような「木や自然を取り入れた暮らし」には、どんな魅力があるのでしょうか。そしてどのような木の取り入れ方があるのでしょうか。子育てや暮らしに「森のエッセンス」を取り入れることを提唱するNPO法人チルドリン代表理事の蒲生美智代さんのトークショーでは、チルドリンで開催している「森のおはなし会」での経験をもとに、その具体的な魅力や木の使い方が紹介されました。ここにもせんとくんが駆けつけ、会場を盛り上げます。

その他、イベント開催中には構造家の佐藤淳氏(東京大学、佐藤淳構造設計事務所)や建築家の中川エリカ氏(中川エリカ建築設計事務所代表)による、木材と建築をテーマにしたお話や、梅乃宿酒造株式会社の福山和子氏による清酒発祥の地・奈良の地酒の愉しみ方など、奈良や木々にまつわる様々なトークショーが行われました。

  • 建築家 中川エリカ氏(中川エリカ建築設計事務所代表)
  • 構造家 佐藤淳氏(東京大学、佐藤淳構造設計事務所)
  • 福山和子氏(梅乃宿酒造(株) 戦略推進部 部長)

また、「ワークショップスペース」では奈良の木を使った様々なワークショップを開催。坂本尚世氏(あかり工房 吉野)による「キャンドルホルダー」づくりや、谷知大輔氏(NPO法人森林復興支援)による奈良の山サクラを使った「バターナイフ」づくり、中村智子氏(山ようび)による「神酒の口(みきのくち)」づくりがそれぞれ開催され、多くの参加者でにぎわいました。

その賑やかな雰囲気に引き寄せられるように、たまたま通りがかった方が開催中のワークショップに加わる一幕も。直接、プロの作家のレクチャーを受けながら、奈良の木ならではの品質を生かした各々のアイテムを仕上げていきます。

  • ▲吉野ヒノキと吉野の手漉き和紙を合わせた特別なシートを型抜きで好きな形にデコレーションすれば、世界にひとつだけのキャンドルホルダーが完成
  • ▲「バターナイフ」はやすり掛けで丸みを落とすことで、滑らかな使用感や耐久性が生まれます
  • ▲神棚の左右におかれた白い瓶子(へいじ)に差し込み、飾り付けとして使う「神酒の口」。薄く削られた14本の吉野ヒノキを使って制作され、人の生活に欠かせない「水」と「火」を表現しています

奈良県の吉野地域を中心とした地域では、500年以上も昔から、多くの手間暇をかけて大切に木を育ててきました。こうして大切に育てられた奈良の木の魅力を様々な角度から伝える<奈良の木∞すこやかな暮らし>は、奈良の木そのものの魅力を伝えるだけでなく、この地域やそこに暮らす人々が培ってきた木にまつわる長い歴史や文化にも思い至るようなイベントとなりました。ぜひみなさんも、奈良の木を使った様々な製品を日々の生活に取り入れて、その魅力を感じてみてください。

取材・文:杉山仁
写真:大石隼土/編集部

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