レポート記事

2018.01.11

【前編】自然木の銘木屋からコミュニティハウス「吉野杉の家」まで、現場で奈良の木の魅力を体感する<奈良の木見学ツアー>レポート

Part one: Experiencing the beauty of Naras trees, The Nara Tree Tour: From natural ancient wood specialists “Tokuda Meiboku” to Community House “Yoshinosugi no ie” (lit. Yoshino Cedar home)).

從天然木材的銘木屋到公共設施“吉野杉之家”,能親臨現場感受到奈良木材魅力的“奈良木材參觀之旅”照片薈萃。

从天然木材的铭木屋到公共设施“吉野杉之家”,能亲临现场感受到奈良木材魅力的“奈良木材参观之旅”照片荟萃。

[전편] 자연목의 명목(銘木) 전문점 부터 커뮤니티 하우스 ‘요시노 삼목의 집’까지 현장에서 나라의 나무가 갖고있는 매력을 체험할 수 있는 <나라의 나무 견학 투어>리포트.

奈良の林業の中心地である吉野地方で、川上から川下の現場を訪ねる<奈良の木見学ツアー>が開催されました。現場や工場の見学、各所の責任者による説明、質疑応答などを通して、奈良の木の現状や魅力をより深く知ることができた1泊2日の様子を前後編と2回に分けてお届けします。

In the Yoshino area the home of Nara’s lumber industry, the Nara Tree Tour has been started as an opportunity to learn about the beauty and current state of Nara trees through an overnight trip. The tour showcases locations all along the riverside, including field trips to factory and construction sites, explanations by specialists, Q&A and more. I will bring to you the details of this tour in two exciting parts.
“奈良木材參觀之旅”開始了。可以巡遊奈良林業中心的吉野地區、從川上到川下現場參觀。通過參觀現場和工廠、聽取各地負責人的說明答疑等活動、更加深入了解奈良木材的現狀及魅力。這次一夜二日活動的場景分成前篇及後篇分二次展示給大家。
“奈良木材参观之旅”开始了。可以巡游奈良林业中心的吉野地区、从川上到川下现场参观。通过参观现场和工厂、听取各地负责人的说明答疑等活动、更加深入了解奈良木材的现状及魅力。这次一夜二日活动的场景分成前篇及后篇分二次展示给大家。
나라 임업의 중심지인 요시노 지역에서 강 상류부터 하류의 현장을 방문하는 <나라의 나무 견학 투어>가 개최되었습니다. 현장과 공장의 견학 그리고 각 장소의 책임자가 설명하고 질의응답하는 시간을 통해 나라의 나무의 현주소와 매력을 좀 더 깊게 알 수 있었던 1박2일의 모습을 전후편으로 나누어 전해드립니다.
見学ツアー行程
  • 11月30日(木) (株)徳田銘木 → 吉野杉の家
  • 12月1日(金)川上村の伐採現場 →(株)丸商店 →(株)櫻井

“自然木”として新たな可能性を見出す『徳田銘木』

Tokuda Meiboku, bringing new opportunities with Natural wood

發掘天然木材新的可能性的“德田銘木”

发掘天然木材新的可能性的“德田铭木”

‘자연목’의 새로운 가능성을 발견하는 <도쿠다 메이보쿠(徳田銘木)>

まず訪れたのは、奈良県吉野郡黒滝村の銘木商「徳田銘木」。本社併設の倉庫を見学しながら、木材に関するエピソードや施工例、業界の現状、木を扱う中で大切にしていることなどのお話を聞くことができました。

  • 株式会社 徳田銘木 代表取締役社長:徳田浩氏

創業以来、この地で林業に携わってきた「徳田銘木」。主に日本家屋の床柱に使われる磨き丸太などを中心に扱ってきましたが、住宅の洋風化などに伴い需要が減少。そこで、これまでの技術やノウハウを活かす新たな商品開発をし、注目されているのが“自然木(しぜんぼく)”です。

“自然木”とは、自然の節や曲がりなどを利用し、先人からの教えである季節を選び、皮を剥ぎ、自然乾燥を施したもの。昨今、都市部の住宅や店舗など、空間デザインに自然の造形を取り入れたいという声が多く、自然木の需要は増加しています。

質の良い木材を育むには、多大な時間と手間が必要となります。ニーズがあればいつでもすぐに対応できるよう「徳田銘木」では、常にいい状態でストックしているとのこと。需要が減少している床柱をはじめ、いろんな場面で注目の集まっている自然木、大きい板など、種類も豊富。膨大なストックを有しながらも適切な提案をしてくれることが、国内外の関係者から信頼を寄せられる理由です。

自社の特長として「日本中で、ここまで木を好きな会社は少ないと思います」とのこと。昔ながらの建材としては、なかなか用途が難しかった木も、出来る限り買い取り、商品化して在庫する―マーケットのニーズに応えるためだけではなく「山に少しでも利益を還元したい」という思いです。市場の変化に対応する姿勢はもちろん、原木に対する目利き、加工技術など、長年積み上げてきたものがあればこそ実現した、新たな木の活かし方だと感じました。

INFORMATION

株式会社 徳田銘木

住所 〒638-0242
奈良県吉野郡黒滝村御吉野12番地
電話 0747-62-2004
詳細はこちら http://www.tokudameiboku.jp/

吉野の魅力を伝えるコミュニティハウス『吉野杉の家』

Yoshinosugi no ie, a community house showcasing the beauty of Yoshino

展示吉野魅力的公共設施“吉野杉之家”

展示吉野魅力的公共设施“吉野杉之家”

요시노의 매력을 전하는 커뮤니티 하우스 <요시노 삼목의 집(吉野杉の家)>

次の目的地は、吉野川の川辺に吉野町が建てた吉野材の魅力発信拠点施設「吉野杉の家」です。樹齢150年程という大きな欅の木々に囲まれて建つ一軒家は、木の香り、床や壁の質感など、全身で木の温もりを感じながら過ごせるコミュニティハウス。

2016年夏の展覧会<HOUSE VISION 2/2016東京展>に際して造られました。建築家・長谷川豪氏の設計のもと、吉野の製材所が協力して出し合った吉野材を使い、職人をはじめ完成までに多くの地元の人が携わったそうです。この施設は「Airbnb」に登録されており、海外からも多くの方が訪れているとのこと。この日迎えてくれた吉野中央木材株式会社の石橋さんをはじめ、木の仕事に携わる地元の若手事業者を中心とした『Re: 吉野と暮らす会』が吉野町から指定管理を受けて運営しています。

  • 吉野中央木材株式会社 専務取締役:石橋輝一氏

あらゆる部分に吉野スギを使った1階は、地域の人が集うコミュニティスペースとしても利用できるダイニング。2階には、吉野ヒノキを使った部屋が2つ。特徴的な三角屋根の形を活かし、木にすっぽりと包みこまれるような居心地の良い空間が広がっています。

展覧会後、現在の場所へ移築されてまだ1年も経っていませんが、故郷である吉野の景色にすっかり馴染み、過疎化や林業の衰退が進む吉野で、その魅力を広め、地域を活性化する拠点としても活用が期待されています。

INFORMATION

吉野杉の家

住所 〒639-3113
奈良県吉野郡吉野町飯貝624
詳細はこちら https://www.yoshinocedarhouse.com/

1日目の全日程が終わり、参加者全員が宿泊するホテルへ。この日の夜には、奈良県木材協同組合連合会の方々を交えた交流会が開かれました。新たな縁が結ばれたり、意見交換ができたりと、有意義な時間が過ごせたのではないでしょうか。

  • 奈良県木材協同組合連合会 会長:甲村侑男氏

取材・文:岩永茜
写真:鈴木誠一

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