一番だしの繊細な旨味につるりとした大和肉鶏

大和肉鶏の胸肉の吉野汁

丁寧にとった一番だしの旨味が和食の命

吉野葛でとろみをつけた椀物を、日本料理で吉野汁と呼ぶ。やわらかな大和肉鶏に吉野葛をまぶしてゆでることで、舌触りがつるりとなり、とろみのついただしと調和する。仕上げにショウガのしぼり汁を加えることで、味がしまるのでお試しあれ。

奈良ホテル 花菊

田中孝昌さん

一番だしは和食の命ですので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。手間であれば、だしパックやだしの素などを使えば、簡単に作れます。吉野葛粉を片栗粉で代用しても結構です。

つくり方

1 ムネ肉を削ぎ切りにし、吉野葛粉を薄くまぶす。合わせだしでさっと炊く。
2 ニンジンとゴボウはゆでてから、合わせだしで炊く。セリはゆで、だしに漬ける。
3 一番だしに塩と淡口醤油を加え、水溶き吉野葛粉でとろみをつける。器に盛り合わせる。
材料 (6食分)
  • 大和肉鶏ムネ肉
  • 90g
  • 吉野葛粉
  • 少量
  • ゴボウ(細切り)
  • 25g
  • ニンジン(細切り)
  • 25g
  • セリ
  • 15g
  • ショウガ
  • 10g
  • 一番だし※1
  • 600ml
  • 2g
  • 淡口醤油
  • 数滴
  • 吉野葛粉
  • 12g
  • 適量

合わせだし

  • だし汁
  • 120ml
  • 淡口醤油
  • 10ml
  • ミリン
  • 10ml

※1
一番だしの取り方。水2500mlに昆布20gを入れ、弱火で加熱する。65℃で15分間が目安。その後、中火にし沸騰する寸前に昆布を取り出す。一度沸かし、かつお節65g加えて火を消す。アクを取り、ザルとキッチンペーパーを重ねて漉す。