第4回 古事記のまつり 平成29年1月21日(土) 会場・奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~
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「第4回 古事記のまつり」では、『古事記』の中の一節を好きなスタイルで自由に詠んでいただく「古事記朗唱大会」と、『古事記』の名場面を紹介したかるたを使った「こども古事記かるた大会」の2つの大会のほか、「古事記落語」や「高千穂神楽」を開催。様々な催しで『古事記』に親しんでいただくイベントです。
会場・奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~ 能楽ホール 開演13時/終演13時40分
落語家の桂文我さんに、『古事記』を題材とした知的で楽しい落語の講演を行っていただきました。軽妙な語り口で、難しいイメージを持たれがちな『古事記』を分かりやすく、ユーモアたっぷりにお話しいただき、会場は和やかな笑いに包まれました。
会場・奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~ 能楽ホール 開演14時/終演17時20分
大会の開会にあたり、荒井知事が主催者挨拶を行い、神武東征の一場面「八咫烏の先導」の一節を朗唱しました。 オープニング朗唱では、古事記朗誦家の大小田さくら子さんが見事な朗唱を披露され、古事記朗誦のための「あおうえい発声法」の実演と、会場全員で声を出して「天地の創成」の場面の朗唱を行いました。観客を含めた会場全体で朗唱を行ったことにより、多くの方に『古事記』を声に出して詠む楽しさや喜びを味わっていただけたのではないでしょうか。
その後、『古事記』にゆかりのある県内11の市町村長が3組に分かれて登壇し、市町村のPRと「伊耶那岐命と伊耶那美命」の一節を朗唱されました。寸劇を交えた朗唱など、市町村長自ら朗唱大会を盛り上げていただきました。 市町村長朗唱の後は県内外からお集まりいただいた一般参加者29組による参加者朗唱が行われました。音楽や寸劇などそれぞれに趣向を凝らして『古事記』を表現。短い持ち時間の中で、非常に見ごたえのあるパフォーマンスが繰り広げられました。
今回の「古事記朗唱大会」は、『古事記』の魅力的なたくさんのエピソードの中から「創」・「旅」・「愛」の3つにテーマに即した一節を朗唱していただき、それぞれのテーマに合わせて舞台上のライティングを変えるなどの演出を行いました。舞台上には「創」・「旅」・「愛」と書かれた書を設置。その力強く立派な文字は、奈良県立盲学校高等部1年生の土井将也さんに書いていただきました。
多くの方のご出演・ご協力により、『古事記』の魅力を堪能できる大会となりました。
会場・奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~ 能楽ホール 開演17時40分/終演18時40分
神話のふるさと宮崎県の高千穂町から下野神楽保存会の皆様にお越しいただき、高千穂神楽「天岩戸開きの舞」を披露していただきました。高千穂の夜神楽は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
『古事記』の有名な場面である「天岩戸開き」の様子を表現した舞は力強く厳かで、能舞台の雰囲気とも非常にマッチしており、観客の皆さんは熱心に見入っていました。
ラストの「御神体の舞」では厳かな雰囲気が一変。舞手が客席に降りて練り歩き、観客とコミュニケーションをとりながら楽しい舞を披露していただきました。
『古事記』を通じて、奈良から遠く離れた高千穂の神楽を奈良で楽しむことができ、「古事記のまつり」の締めくくりにふさわしい舞台となりました。
会場・奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~ レセプションホール 開会14時/終了16時40分
リズム感ある文言と親しみやすいイラストで『古事記』の名場面を楽しめる「なら記紀・万葉 古事記かるた」を使用した、小学生対象のかるた大会です。
県内外から抽選で選ばれた51人の小学生が出場し、低学年・中学年・高学年のグループ別に2人1組(もしくは3人1組)となって対戦。天平衣装に身を包んだ奈良女子大学放送局の皆さんに、司会と読み手を務めていただきました。予選3回の対戦で獲得した合計枚数で、低学年・中学年・高学年の各部上位8名ずつが決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントの前には、奈良県かるた協会による競技かるたの模範演技も披露されました。決勝トーナメントを勝ち抜いた各部上位4名(優勝1名、準優勝1名、3位2名)に記念カップが授与され、せんとくんも駆けつけて勝利をお祝いしました。かるた遊びを通じて、多くのこども達が『古事記』に親しみました。