美しき記紀・万葉写真館

明日香

激動の古代史の舞台となった地

  • 撮影日年月日不明 9月中旬
  • 撮影場所飛鳥寺付近
  • カメラリンホフテヒニカ4×5
  • 絞りF22 1/15 ISO100
  • 露出補正なし
  • レンズ200mm

これは、飛鳥寺の西側に建っている「蘇我入鹿首塚」です。飛鳥板蓋宮で乙巳の変が起こったとき、蘇我入鹿の首がここまで飛んできたという言い伝えがあります。そんな事件があったことなど想像もできないほど、現在はのどかな田んぼに囲まれ、静かに建っています。

  • 撮影日平成26年4月1日
  • 撮影場所川原寺跡付近
  • カメラEOS-5D Mark2.
  • 絞り優先AE F5.6 1/500 ISO 400
  • 露出補正+1/3
  • レンズ70-200mm

うららかな春の日。飛鳥川のほとりで、桜は我先にと咲き誇っているが、よく見ると咲いた花びらの間からまだたくさんのつぼみが潜んでいました。古代、新しい時代に向かって多くの歴史的事件が起こった飛鳥。そこで生きた人々の不安と希望とがあいまって伝わってくるようです。

  • 撮影日平成23年9月21日
  • 撮影場所明日香村細川
  • カメラCanon EOS-60D
  • 絞り優先AE:F8 1/25秒 ISO400
  • 露出補正なし
  • レンズEF8-15mm F4L フィシュアイ USM ズーム F3.5-5.6 IS

石舞台古墳と多武峰を結ぶ道のちょうど中間点にある尾曽集落。そこには、東から西に下る曲線美の棚田が今もあり、遠くには二上山も見えます。この日は雨上がりの靄が立ち上り、刈田とまだ青さが残る稲穂とのコントラストが鮮やかな光景をワイドにとらえました。

古事記・日本書紀・万葉集とのゆかり

現在は、田園風景が広がり、のどかな雰囲気が人気の明日香村だが、古代には歴代の宮が置かれる国の中心地であり、「飛鳥時代」と呼ばれる時代があるほどで、記紀万葉集のいずれにも、「明日香」「飛鳥」などの表記で登場する地名である。『古事記』には、即位する前の反正天皇が、難波から石上神宮に参拝する途中で二泊し、最初に泊まった地(現在の大阪府羽曳野市飛鳥周辺)を「近つ飛鳥」、現在の明日香村周辺を「遠つ飛鳥」と名付けた場面がある。『日本書紀』では、皇太子である中大兄皇子が中臣鎌足とともに蘇我入鹿を倒した乙巳の変(645年)をはじめ、ときには血なまぐさいような事件の現場となった。一方『万葉集』には、平城京に遷都した以降も明日香をなつかしく思うものなど「飛鳥」または「明日香」が入っている歌だけでも30首を数える。


  • ■アクセス
    近鉄飛鳥駅または近鉄橿原神宮前駅から周遊バス「かめバス」を利用し、飛鳥寺、橘寺、高松塚古墳、石舞台古墳など各スポットへ。レンタサイクルでの周遊もオススメ。
  • ■お問い合わせ
    明日香村観光ポータルサイト
    「旅する明日香ネット」
    http://asukamura.com/