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奈良の歩き方新提案 奈良盆地周遊型ウォークルート

ますます身近になる弘法大師

弘法大師空海が15歳で讃岐国から平城京に上り、様々な寺院において仏道の修行に励みました。空海が遣唐使として唐の都長安に留学する31歳までの若き日の勉学の足跡をたどります。

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桜井戸

櫻井寺の門前にある桜井戸は、雨がまったく降らず、どんなに炎天が続いたとしても水量は減ることがなく、常に付近を潤しているといわれています。その昔、弘法大師空海が諸国行脚をしている途中でこの地に立ち寄り、水を所望すると、ひとりの老婆がそこからずいぶん離れた川まで行って水を汲んできました。空海はその行為をねぎらい、錫杖の先で地面を掘ったところ、清水がこんこんと湧き出しました。それが現在に続く桜井戸の起こりだという伝承があります。

住所 五條市五條

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吉祥寺

弘法大師空海は、高野山を開創するに当たり、高野山を守護するために周囲七里を結界としました。高野山の東北、丑寅(うしとら=艮)の方角に毘沙門天王(びしゃもんてんのう)を安置するためにこの地を訪れたところ、空海の前に生身の毘沙門天が現れ、伽藍(がらん)を建立するよう告げられました。そこで空海は毘沙門天の像を彫り、それを祀ったのが当寺の始まりだと伝えられています。四季折々の自然が楽しめ、特に夏に咲く紅葉葵(もみじあおい)や秋の紅葉が美しいです。

住所 五條市丹原町914
電話 0747-22-0332
時間 9:00~17:00
料金 無料

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犬飼山転法輪寺

弘法大師空海は、815年、都を離れて修行の場所を探す旅に出ました。現在の五條市犬飼町の辺りで道に迷っていると、「南山の犬飼」と名乗る狩人に出会いました。そして、狩人から借りた2頭の犬の導きにより、空海は高野山にたどり着いたという伝承があります。また、その途中で出会った山人は「この地の主だ」と名乗り、高野山を中心とする七里四方を空海に譲り渡したといいます。山人は丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)で、狩人はその息子の狩場明神(かりばみょうじん)でした。後に空海は、狩人と出会った場所に転法輪寺(当初は遍照庵)を創建したと伝わります。

住所 五條市犬飼町124
電話 0747-22-4403
時間 8:00~16:00
料金 無料

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寄足山生蓮寺

嵯峨天皇が皇后の懐妊に当たり、安産祈願と報謝のために、参議の小野篁(おののたかむら)に命じて地蔵菩薩像を安置したのが寺の起源といいます。現在の本尊は地蔵菩薩坐像で、像高10尺を超える大きなものです。高野山開創前に当寺に立ち寄った弘法大師空海は、1尺8寸の小地蔵を彫り、本尊の胎内に安置したと伝えられています。その因縁から「よらせ」と称されるようになり、山号が「寄足山」になりました。寺号のとおり、境内には7月を中心として美しい蓮の花が咲き乱れます。

住所 五條市二見7-4-7
電話 0747-22-2218
時間 参拝自由
料金 無料

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発行:奈良県