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春日大社

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春日信仰地図

興福寺・南円堂

興福寺は藤原氏の氏寺でしたが、藤原氏の中でも摂関家北家の力が強くなり、その祖である内麻呂、冬嗣ゆかりの南円堂は興福寺の中でも特殊な位置を占めました。その不空羂索観音菩薩像が身にまとう鹿皮は、藤原氏の氏神春日社との関係で特に藤原氏の信仰を集めました。

住所 奈良市登大路町48
電話 0742-22-7755(寺務所)

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興福寺・南大門跡

おん祭のお渡り式で、県庁前から一之鳥居までの「下の渡り」と呼ばれる行列の中心的な行事として「南大門交名の儀(なんだいもんきょうみょうのぎ)」が行われます。興福寺の旧南大門跡に僧兵の姿をした衆徒が並び見張る前を、お渡り式の集団がそれぞれの役柄を名乗ってから通過します。

住所 奈良市登大路町 48

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影向の松

「影向の松」 は一之鳥居を入った参道南側にあるクロマツで、能舞台の背景(鏡板)に描かれている老松の絵のルーツとされています。おん祭の時には、 この松の前で「松の下式(まつのしたしき)」という神事が行われ、芸能の一節が奉納されます。

場所 春日大社一之鳥居を入った参道南側

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お旅所 おたびしょ

12月17日におん祭の本番ともいうべき中心的神事「お旅所祭(おたびしょさい)」が行われます。お旅所正面、若宮様の行宮の前の芝舞台で神楽・田楽・細男・猿楽(能楽)・舞楽などの各種芸能が奉納されます。

場所 奈良国立博物館の南

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飛火野・春日野

春日信仰においては春日野の景観そのものが信仰の対象となっており、「春日権現験記絵」「春日宮曼荼羅」「春日鹿曼荼羅」などに見られます。春日の神様は慈悲深い神様で、春日社に縁のあった人は、罪があっても普通の地獄には落とさず、 春日野の下に地獄を構えて、毎日罪人に水を注がれてその苦しみをやわらげられたとの話が、 『春日権現験記絵』に載っています。

場所 奈良市春日野町(奈良国立博物館の南東)

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春日大社

春日大社は、平城京の守護のために創建された神社で、奈良時代の初めに茨城県の鹿島神宮の武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白い鹿に乗って御蓋山に降り立ったとされ、神護景雲2年(768年)に千葉県の香取神宮の経津主命(フツヌシノミコト)、大阪府の枚岡神社の天児屋根命(アメノコヤネノミコト)と比売神(ヒメガミ)を春日の地に迎えて現在地に四所の神殿が造営されました。
参道沿いには各時代に奉納された石燈籠や、本社回廊に釣燈籠が計約3000基あります。その中には直江兼続や藤堂高虎から奉納されたものもあります。
また平成27年から28年にかけて20年に一度の「式年造替」が行われています。

住所 奈良市春日野町160
電話 0742-22-7788
時間 境内自由、回廊内 6:00~18:00(10~3月は6:30~17:00)、
本殿前特別参拝8:30~16:45
料金 参拝自由(本殿特別参拝は有料)

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御間道

御間道(おあいみち)は、春日大社の本社と若宮神社の間を結ぶ参道です。850年以上も神官や崇敬者が往復した道で、本社と若宮の間を百度千度万度と往還する祈願も盛んに行われていました。御間道沿いには、古い石灯籠が立ち並び、康暦2年(1380年)の灯籠を始め室町時代から江戸時代初期の灯籠が多くあります。
鎌倉時代前期に活躍した僧である貞慶は春日社(春日大社)の祭神である春日明神に篤い信仰をもっていました。興福寺は春日明神を法相宗擁護の神と説き、社頭で仏典を読んだり、僧侶が参籠することも多くありました。貞慶は笠置寺に春日明神を勧請して祀りました。神仏習合思想のもとで、春日明神の本地仏である釈迦如来や地蔵菩薩などへの信仰もさかんになりました。

場所 春日大社の本社と若宮神社の間の参道

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若宮神社

春日大社の摂社である若宮の御祭神は、大宮(本社)の第三殿天児屋根命と第四殿比売神の御子神様である天押雲根命(アメノオシクモネノミコト)です。
長承年間には長年にわたる大雨洪水により飢饉が相次ぎ、天下に疫病が蔓延したので、時の関白藤原忠通公が万民救済のため若宮の御霊威にすがり、保延元年(1135年)現在地に大宮(本社)と同じ規模の壮麗な神殿を造営しました。若宮の御神助を願い、翌年(1136年)旧暦9月17日、春日野に御神霊をお迎えして丁重なる祭礼を奉仕したのが、おん祭の始まりです。

住所 奈良市春日野町160
電話 0742-22-7788
時間 参拝自由
料金 参拝自由

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ならまち界隈

身代わり申
身代り申(みがわりざる)

ならまち(奈良町)は、奈良市の中心市街地南部に位置する、歴史的町並みが残る地域の通称です。狭い街路に、江戸時代以降の町屋が数多く建ち並んでいます。ほぼ全域が元興寺の旧境内にあたります。ならまち界隈では春日講(しゅんにちこう、かすがこう)と呼ばれる春日信仰の講社があります。礼拝の多くの場合、さまざまな形の「春日曼荼羅」を掲げて行われます。春日大社の鳥瞰図を描いた「宮曼荼羅」、神様を背中に乗せた神鹿を描いた「鹿曼荼羅」、春日と興福寺を描いた「社寺曼荼羅」、あるいは「春日赤童子」の像などが、それぞれの町や村の講社の本尊として伝えられてきています。
「春日曼荼羅」は奈良国立博物館の展覧会や春日大社宝物殿(改築のため平成28年6月末まで閉館中)で展示されることがあります。

春日宮曼荼羅

春日宮曼荼羅
奈良国立博物館
「おん祭と春日信仰の美術【特集】威儀物一神前のかざり一」より

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春日大社大宿所

春日大社大宿所において12月15日におん祭大宿所祭が行われます。大和士(やまとざむらい)や渡り神子の華やかな行列が町を練り歩く大宿所詣の後、大宿所前庭にて「御湯立(みゆたて)」という神事が行われます。「御湯立」は、湯立巫女が笹の葉でお湯を降り注ぎ、鈴を鳴らしてお祓いをします。

場所 もちいどのセンター街の中ほど

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おん祭

おん祭は春日大社の摂社、若宮神社の祭礼で、保延2年(1136年)に始まりました。八百八十年もの伝統を有し、平安朝以降の芸能、風俗を知り得る貴重な祭礼として、昭和54年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。時代衣装を着た大勢の人々が奈良の都大路を練り歩く年中行事で知られています。
おん祭の諸神事が行われるところ

 

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発行:奈良県