現在位置

  1. ホーム
  2. 室生寺ルート
  3. 室生寺:コラム「如意山に今も眠る、空海が遺した如意宝珠」

歩くまえに知っておきたい室生寺にまつわる物語

如意山に今も眠る、空海が遺した如意宝珠

 「五重塔」の西側の山は、如意山(にょいさん)という真言宗派のお寺にとって非常に重要な場所。弘法大師・空海が、師事する恵果阿闍梨(けいかあじゃり)より授かった如意宝珠を、この山の頂上に埋めたという伝承が残っている。如意宝珠とは、如意輪観音が持っている、あらゆる願い事を叶えてくれるありがたい玉。昭和21年(1946年)に実施された、如意山頂上の石造納経塔の調査の際、実際に琥珀玉や巻物、当時の貨幣などが見つかっている。なお、それらは調査後に再度石造納経塔へと納められた。

写真:明治に建てられた客殿重要文化財・獅子閣の魅力

 如意宝珠が見つかったことも含め、如意山と室生寺は、真言宗にとって非常に大きな意味を持った場所といえる。同じ真言宗の大寺院でも、儀式の際にはこの室生寺がある方角に向かって拝むことがあるそうだ。室生寺に遺る建築や仏像の価値もさることながら、その存在の意味と価値を知って歩くと、ひと味違った楽しみ方ができるのではないだろうか。


五重塔 本堂(潅頂堂) 金堂 軍荼利明王石仏 鎧坂 弥勒堂 仁王門 常燈堂 御影堂 七重石塔 表門 太鼓橋 御供所
見どころ1 見どころ1 表門 見どころ1 太鼓橋 見どころ2 見どころ2 パン字池 見どころ2 仁王門 見どころ3 見どころ4 見どころ5 見どころ6 見どころ7 見どころ8 見どころ9

歩く際の楽しみ方

歩く際の楽しみ方

室生寺は、女人禁制の高野山に対し、古くから女性の参拝が許されていたことから「女人高野」として親しまれています。
現在でも女性からの人気は高く、それは春の桜やシャクナゲ、秋の紅葉、さらに屋外では日本最小の五重塔や、やわらかな表情の仏像など、女性の気持ちをなごませてくれるポイントが多いから。いつもではないけれど、参道の途中に散った花びらや落ち葉が、ハート型に集められているなどの遊びごころも。カメラを持って、自然と建築物との調和や、ハート型の花びら・落ち葉を探して、写真に収めながら歩くのもきっと楽しい!

※仏像をカメラで撮影することは禁止されています。境内の建築物や植物、景観以外を撮影することは絶対に行わないでください。


- 室生寺情報 -

近鉄室生口大野駅から室生寺行きバス終点下車徒歩5分
※バスの本数が少ないため、運行情報につきましては必ず奈良交通のホームページをご確認ください。

奈良県宇陀市室生78 TEL:0745-93-2003

8:30~17:00/4月1日~11月30日、9:00~16:00/12月1日~3月31日

ますます訪ねたくなる 室生寺

  • スタート 奈良交通 室生寺行バス「室生寺」
  • “女人高野” 室生寺の魅力に迫るルート
  • ゴール 奈良交通 室生寺行バス「室生寺」

歩くまえに知っておきたい室生寺にまつわる物語

仏様との縁結び!本堂で行われる儀式「潅頂」とは?

如意山に今も眠る、空海が遺した如意宝珠

ますます訪ねたくなる奈良  歩くなら×デジタルぱーぷる